月別アーカイブ: 2016年2月

北海道ヘルスケア産業創出セミナーを開催します!

北海道ヘルスケア産業振興協議会は、民間主体による自発的な活動基盤として、平成27年4月より活動しており、医療・介護機関、民間企業、金融機関、行政機関など幅広い関係者に参画いただき、北海道におけるヘルスケア産業創出のプラットフォーム構築に向けて取り組んでいます。

本セミナーでは、講演や協議会の活動結果についての報告をさせていただき、北海道発のヘルスケア産業創出に向けた方向性を皆さまと共有し、次のステップに進むきっかけにしたいと考えております。

皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】平成28年2月26日(金)13:30~16:30
【場所】京王プラザホテル札幌 エミネンスホールA
【内容】
◆基調講演
①「治療から、予防へ。ビジネスとして提唱する医療の” 新しいカタチ”」
株式会社ミナケア 代表取締役・医師 山本 雄士 氏
②「地域におけるヘルスケア産業創出に向けて」
経済産業省商務情報政策局ヘルスケア課 課長補佐 梶川 文博 氏
◆活動報告
①後志4町村をフィールドとした健康サービス実証事業の結果報告
②ワーキンググループ活動結果報告 ほか
【申込方法】
E-mail:health@htri.co.jp
または下記申込書をご記入のうえ、FAX:011-231-3143

にてお申し込みください。

↓チラシ・申込書

2 26セミナー案内【セット】

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北海道ヘルスケア産業振興協議会 事務局
㈱北海道二十一世紀総合研究所 担当 佐治・河原・小山
〒060-8640
札幌市中央区大通西3丁目11番地 北洋ビル
【TEL】011-231-3053
【FAX】011-231-3143
【E-mail】health@htri.co.jp
【HP】http://www.htri.co.jp/
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ヘルスケアビジネス探訪記 in マレーシア(2)

ヘルスケアビジネス探訪記 in Malaysia

マレーシアで活躍する日本人起業家~堀田隆幸さんにインタビュー

(1)マレーシアにて抗菌商品を製造

堀田隆幸さん(60)は、マレーシア在住歴21年にもなる、まさに「マレーシアの達人」とでもいうべき方です。現地法人(XERALIFE INTERNATIONAL SDN BHD)を立ち上げ、自らの事業の経営をされる一方で、インドネシアなど東南アジア諸国も何度も訪れ、常に新しい人脈の構築とそれによるビジネスの種の発見に精力的に活動されています。

さらに最近は地元である長野を中心に商工会での講演や海外への進出を希望する中小企業への相談会などの依頼も受けることもしばしばで、これまで20件近くをこなしてこられたそうです。その中で堀田さんご自身が一緒に海外進出を目指して成功された事例などをもとにお話を伺いました。

堀田さんは、そうした人脈の中から、現在は、長野県の㈱信州セラミックスが開発したアースプラス(一般には光で反応する光触媒が有名です。)粉末を使用した医療機関用を含む空気洗浄機やマスクなどをマレーシアにて製造し、日本、マレーシアを始め世界各国へ販路を拡大されています。アースプラスの効果を活用したこれらの製品は、抗菌、抗ウィルス、消臭の効果が半永久的に期待されるため、鳥インフルエンザなどの感染症予防を目的とした医療機関からのニーズが高いそうです。(堀田さんのご経歴はこちらでもご覧いただけます。

(2)堀田さんがマレーシアに着目した訳

堀田さんはもともとマレーシアに縁があった訳ではないそうです。ただそれまでにいろいろな海外に渡航、滞在した結果、社会情勢が安定しており、しかも多民族国家であるために英語、中国語、インド(ヒンドゥー語)の話者が集まっていて世界中の人々と交流を図りやすいとの観点からマレーシアに着目したそうです。

現在は、かつての向上勤務での経験上からの必要性も感じ、マレー語も学習され、その経験をもとに職場で通じるマレー語表現に関する書物も著しておられます。

(3)海外進出を目指す日本の中小企業へのアドバイス

そんな豊富な経験を持つ堀田さんに、今後、ヘルスケアビジネスを手掛ける日本の中小企業が海外進出を目指す上でのアドバイスについて伺いました。堀田さんからは、必ずしもヘルスケアビジネスに限定したお話ではなく、かつ海外進出にしても販売した商品の性質や海外進出の形態も多様であるために対策は画一的ではないものの、概ね次のような手順、手法についてご教示いただきました。(これからのアドバイスはおもに「手すり販売」を念頭にお言葉をいただきました。)

ア 先ず英語(外国語)の自社のHPを作成すること

これがないと全てが始まらず、また潜在的な顧客が自社とコンタクトをとり、関係性を発展させることは難しいとのことでした。

イ 国内で出来る限りの情報収集をすること

次にインターネットの活用のほか、国内においてJETRO, 地元の自治体の海外進出担当部署、商工会議所等などの機関から出来るだけの情報を事前入手しておくべきとのことでした。

ウ 海外の展示会に参加すること

ここまで準備が出来たら初めて、実際にJETROなどが主催する海外の展示会などに参加されると良いそうです。

また、その際にはブースを訪れた相手方に外国語のカタログを渡し、代わりに名刺をいただいておくそうです。

エ 海外の展示会に参加後の展開について

さて、堀田さんのお話では、これから先のステップが極めて重要で、かつ展示会に参加した企業のほとんどが、次の展開を見誤っているとのことでした。なぜなら海外の展示会に参加された企業のほとんどが、この段階で次の手を打たずにいるか、あるいは受け身の連絡待ちの状態でいることがほとんどであるからです。

この後に必要なのは、

(a) 名刺を受け取った相手方にこちらからも積極的にコンタクトを試みること、そして

(b) 3か月滞在可能な観光ビザで良いのでマレーシアに実際に滞在し、電話帳(イエローページ)で関連業種企業と積極的にコンタクトをとったり、自身の企業とこの国とのさまざまな相性を総合的に掴み取ることが重要だそうです。

(4)リスクを軽減しながら海外進出するために

マレーシアでは、単に現地法人の設立だけであれば僅か2リンギ(60円)ほどで出来ます。ただ実際に従業員を雇用したり、経理をこなしながら運営するとなるとそれなりにまとまった資金が必要です。収支改善を目的とした海外進出が、逆に国内の本業を圧迫するようでは本末転倒となってしまいます。

堀田さんの総括によると、これまで携わった日本の中小企業の多くが海外進出において懸念材料としているのは、とにかく「漠然とした不安」だそうです。そしてその不安を払拭するためには情報収集、とりわけ鮮度の高い、実際に目で見た生きた情報の入手が不可欠であり、またそのことが海外進出に伴うリスクを下げてくれると理解するべきであるとのことでした。そしてその先に「海外進出で失敗したらどうしよう。」という自分が「海外進出で成功するために来たんだ。」という意識の変化が見えてくるそうです。

(5)日本人としてのメリット

最後になりますが、インタビューをさせていただきながら、堀田さんのお話と、マレーシアに1年間滞在している筆者(熊谷)の個人的な経験とが符合した少し興味深いことがあります。

それはマレーシアでは日本人であるというだけで、少しだけ「良い方向に話が作用する」ことが度々ある、ということです。それにはマレーシアが俗に言う「親日国」というのもありますが、仮にどこかの組織に対して面会を申し出ると、案外、自分が想定していたよりも、「日本人」というだけ理由で1,2ランク上の職位の人が対応してくれることが度々ありました。それだけ日本人に対する信頼度や期待値が高い証なのかもしれませんし、マレーシアに来てそのことに感謝せずにはいられません。

よく「行動することから全ては始まる。」と言いますが、そうした社会環境、文化的な背景は商談活動でも少しだけ結果を明るいものに後押ししてくれるかもしれませんし、それこそがマレーシアを拠点とすることの隠れた魅力なのかもしれないと思いました。

インタビューにご協力くださった堀田隆幸さんにはこの場をお借りして改めてお礼申し上げます。

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ご自身のマレー語に関する著作を手にされる堀田さん

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マレーシアのイエローページ